作家の村上春樹氏がバルセロナでの受賞講演で、福島原発の事故に対し批判のスピーチをされたとのことである。 氏の文学作品については、一方的見方ではあるが軟弱というのか軽いというのか、そういう思いがあって、どれも読んだことはないが、 2009年のエルサレム賞受賞の際にイスラエル軍がガザ地域の住民を痛めつけている現状を批判した時から世情をよく見ておられる人物だと見なおしていた。 そして今回の日本の原発政策に対する批判であった。
ウイキペディアで見ると、村上氏の現在の活動の多くは海外でとのことで、世界へ影響を与える日本人となっているようです。 そういう意味では、彼の原発批判は、骨のある日本人がいることを示してくれた世界へ向けてのメッセージであり、まだまだそこに救いがあるように思えました。 彼のスピーチの中にもありますが、国民を含めた日本全体が「効率」を御旗にして来たが故の原発事故であり、今後被ばく犠牲者が多く見込まれる状況にあって、これまでと同じ電力政策を続けるのは愚の骨頂と言えるのです。
福島原発の壊滅状態から復旧できないでいる東京電力はの株価は下がりに下がり、破綻一歩手前ではないかと思えますが、無策の日本政府は何も施しておりません。 東電があれだけ苦しんでいるのに、中部、関西、中国、四国、九州などなど、どの電力会社も他山の石とせず、従前と同様に原発稼働にご執心のようです。
原発に頼らずに、今までと同等の経済力を維持するためには、どうすれば良いか? それを考えるのが人間であり、日本人の知恵であろうと思うのです。 安易な妥協では進歩も前進もないと言えます。
さて、先日、梅雨の合間に鎌倉へ出かけ、アジサイ寺をたずねて来ました。 鎌倉市内のアジサイ寺となると北鎌倉から稲村ヶ崎へかけて数多くあり、一日でたずねるのはちょっと無理で、年寄りはすぐ疲れてしまいます。 ということで江ノ電に乗って極楽寺へ向かいました。
江ノ電ホームに来ると、同じようにアジサイを観に来ているのであろう年配者を中心にその姿が多く見られ、さらに近県の遠足でしょう小学生の一団がいたりで、溢れんばかりの様相を呈していました。
一般の方の流れは、極楽寺、成就院、長谷寺といった順番のようですが、我々は成就院の後はなるべく観光客をさけて近くのお寺を回りました。 種々のアジサイやショウブの花などを堪能後、ほどほどに疲れを感じてから引き上げることにし、長谷観音前から下馬方向にむけて歩きましたが、以前は住宅と昔からの商店の街であった通りが変わり、カフェやケーキ屋、レストランなど新しい店舗が増えているのに気づきました。 小町通りの商店街が膨れるにしたがい出店する場所が少なくなり、観光スポットである長谷近辺に眼をつけた店主が多くなって来たのでしょう。 以前あった消防署の火の見櫓はなくなり救急車の車庫のようで、また新しいコンビニも出来ていました。 住民の反対運動が盛んに行われていた葬祭場も結局は出来てしまったようで、黒い服を来た若い男女が指示の無線レシーバーを聞いているのでしょう、イヤフォンを耳にさして足早に働いている姿が見えました。
六地蔵まで来ると、恒例の「こ寿々」で休憩。 ここのわらび餅は疲れを癒してくれる一服のカンフル剤。 豆かんも美味しい。 段葛の脇に本店があって、そこでは蕎麦を出しているとのこと。 いつもは車で通る場所であったので気づきませんでした。 次回は本店の方も寄ってみましょう。 なお、ここのわらび餅は首都圏の西武系デパートでも販売しています。
グーグルマップのストリートビューから
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