常住場所の午後からの室温は34度。 黒姫の窓辺では31?32度を示していますが、黒姫は夜になれば涼しくなります。 常住場所では建物が温まったまま、その熱が逃げていかないのです。 今夜も寝苦しいことでしょう。 まだエアコンはつけず扇風機だけでしのいでいます。
さて、先日、黒姫山と野尻湖が映った絵画番組が放送されていたと友人から知らされ録画したものを見せていただきました。
NHK「極上美の饗宴」という番組で、「東山魁夷の旅『第3回 祈りの山河』と題してありました。 私は絵画を含め美術的センスは全く持ち合わせていないと自認していますので、この番組を見てもよく分かりませんが、東山画伯の人となりはごく一部でしょうが知りました。 そして、野尻湖畔にかつてあった野尻湖ホテルで東山画伯が黒姫山を描いた絵をベースに、箱根の姥子温泉での紅葉風景をあわせて一つの絵に仕上げたとのことでした。 そしてその作品はただの風景画ではなく、「彼岸と此岸」という、簡単に言うと「あの世とこの世」という精神世界を表したものだということでした。 再放送があるようですから詳細は番組をご覧になって下さい。
◯7月3日に再放送があるほか、オンデマンドでも見ることができるようです。
番組では黒姫山の手前の野尻湖の水面を表す黒色は、特別な顔料を工夫したとか、また絵の様子から描かれた時間帯をさぐり、さらに八ヶ岳や御嶽山の絵に言及したり、熊本で軍隊に応召し絵を諦めたものの阿蘇の山々を見て気持ちを思い起こしたとか、画伯の生い立ちを含め番組は人となりを表していました。
黒姫山はどちらかというと信濃町の西に位置しており、お日様もお月様も黒姫山の左であったり右であったり、はたまた山頂に沈みます。 そういうことでは黒姫山は西方浄土にあるわけで、東山画伯が精神的な思いに至ったことは容易に頷けます。 黒姫山に対峙した我が家がある地域は昔は小高い丘の斜面で、西方が望めるということで所々にお墓などもあったそうです。
我が家には、一枚の大きなパノラマ写真が掛かっています。 東山画伯が描かれた場所である野尻湖ホテルのレストランから撮影したものです。 たぶん30年位前に撮られたものだと思いますが、20年前にお世話になり、既に他界されたお爺ちゃんからいただきました。
なお、現在の野尻湖ホテルは以前に野尻湖プリンスホテルと呼んでいたホテルで、西武が経営権を移譲したものです。 東山画伯が描かれた野尻湖ホテルの建物は解体され、敷地は更地のまま数年が経っています。 敷地内には入れるようですが、夏場など雑草が伸びきっている時はマムシなど蛇が出るかもしれません。 湖畔側の杉か松の木がかなり伸びており、敷地からの写真撮影には邪魔になっています。 番組にあるようにクレーンなど重機に乗れば、こんな写真が撮れるのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿