早朝、久しぶりに雪が舞ったようで、家々の屋根や畑が真っ白になっている様子をカメラ映像は伝えていた。 今夜も雪マークがあるので再び降ることでしょう。
例年、この時期の雪降りは珍しくないのでしょうが、だいぶ温かくなって道の隅々にしか雪を見かけなくなった、今日この頃ではちょっとびっくりしたお天気模様でした。
さて、数日前に、「アメリカに潰される!日本の食」という本を読んだ。 著されたのは、衆議院議員の山田正彦氏。
氏は、アメリカの成長ホルモン剤で育てられ、BSEに侵された、甘い検査体制の中で素通りした牛肉がどんどん日本に輸入されていると、本書の中で警告を発しておられる。
そして、中国からの残留農薬がかかった野菜や遺伝子組替の穀類などについても。 輸入大豆に国産大豆をわずかに加えただけで、「国産大豆使用」というフェイクな言い方がまかり通ってしまうらしい。
鳥の糞に抗生物質などを加えて牛の飼料にもしているらしいが、鳥インフルエンザとの兼ね合いがどうなのか怖い思いがする。 また、コンビニの賞味期限切れ弁当を豚の餌として利用した所、豚の子供が死んでしまうとか産まなくなったという症状があったらしい。
このように見てくると、便利だからと、コンビニやファミレスを利用している人は、かかる危険な食品を口にする機会に溢れているわけで、老齢になるにしたがい脳がスカスカになり、(敢て使うが)ボケ老人になるのがオチであろうと分かって来る。
自分としは、従前より輸入肉や中国野菜について全く信用していないので、スーパーマーケットで買うことはなく、外食する際も工場で調理された温めているだけの食事を出すレストランには決して入らない。 だから本書の中に書かれ、警鐘されている事柄には注意を払っているつもりではいる。 しかし、毎日の食事の中で、いくら注意していても、食品の流通ルートは複雑だし、故意に隠された部分もあろうから、毒とおぼしき食品を全く避けることは困難である。
山田氏は、つい先月短い旅をした、長崎県福江島の出身で、大学卒業後郷里で畜産農家として働いていたと、その経験からも食肉や食品に対する危険を察知しているものと思われる。
それにしても、国内の食糧自給率をどんどん下げて、その代わりに商社による海外からの食糧輸入を増やす、-しかもその食糧は汚染されたものばかり- そういう状態が正常だと思う官僚や政治家の神経が全く信じられない。 小さな農家では見返りがないが、大きな商社なら政治家や官僚へのバックマージンが大きいからなのであろうと、うがった見方をついついしてしまう。
山田氏は、「中国に食で潰される日本の行く末」という本を今月出版しているが、「食の安全」をライフワークにされていると、国会議員の中にも国民に目が向いた、実にまともな人がいるのだと驚いた次第であった。 氏は、弁護士としてパチンコ業ともかかわっていると、こちらについては自分としては理解できず、マイナス要素に感ずるが、これだけ国民の生活を考える人がいるのなら、もっと強くバックアップしてもいいように思った。
さて、中国産の農薬入り餃子事件以来、安全な食品を求めることが大事だと目覚めた人も多いであろう。 しかし、有機野菜にも抜け道があり、これもやすやすと信じるわけにはいかない。
黒姫では、夜昼の寒暖の差で甘いトウモロコシや美味しい野菜が生産されている。 夏場は、天望館駐車場や戸隠街道脇の野菜直売所にはいつも観光客がひっきりなしである。 一戸の農家という単位ではなく、町全体の動きとして安全で美味しい夏野菜を黒姫ブランドで産出したら、町の活性化の一助にもなろうと思うのだが...