昨夏であったか、東京・表参道のソフトバンク店に並ぶiPhoneフィーバーを見ながら自分に必要なリグだとは到底思えなかったし、アップル製品をソフトバンクが取り扱うことにも多少の疑問があって、関心を持たないでいた。 しかし、海外での通話の必要性があって以前からvodafone→softbank機と携帯電話を使い、iPod Touchのことも気になりながら、今年になってMacBook Proを購入していた。
4月頃であったか、ソフトバンクがiPhone 3Gの実質0円販売を始めた時、たぶん新しい機種が出るであろうと予測していた。 そして、従前から使用している携帯電話のバッテリーがへたって来たこと、また、日記入力に軽快なPDAが欲しいという気持ちもあって、今回の3GS発表で早速予約し、昨日の発売日に実機を購入して来た。
箱を開けると、アップルの他製品と同じようにマニュアル類は殆どなく、店頭で渡された箱は実に小さなものであった。 ソフトバンクの店で色々説明してはくれるが型どおりで、こちらの疑問には納得できる回答があまりなく、ここも実に人材不足だと感じた。 昨日聞き忘れたことを今日聞いたが、店にいる店員が誰も分からず、しばらく待たされてしまった。
さて、その新しいiPhone 3GSだが実に面白い機械であることは間違いない。 アップルストアに掲載されている無料有料のソフトを組み込んで、ある時は高性能な電卓になったり、ある時はメールやウェブなどのネット利用が出来たり、また任天堂のゲーム機のようなこともでき、変幻自在のマシンのような気もする。 有料ソフトが100円から数百円という安い価格は少し具合が悪く、機能を十分確認しないまま安いからとついついダウンロードしがちである。
3GSは処理速度が速くなったということで、旧機との比較は出来ないのだが、今の所イライラ感はない。 今回、一番期待したのは日本語入力なのだが、フルキーモードでの日本語入力は使えない(ような)ので、通常の携帯電話と同じように例えばウを入れる場合はア行を3回押す。 まぁ、ア行を少し長めに押すと周囲にイからオまで出るので、当該方向へ指を滑らせば良いのだが、慣れが必要である。 またフルキーボードも押すと、少し大きい文字が一瞬表示されて入力文字を確認できるのだが、誤って隣の文字が入ることが多く、指の頭で押すタイミングに慣れるのは、これも少し時間がかかりそうである。
(追記)地球儀アイコンを押すとフルのキーボードが2つ交互に表示され、一つが単純なank入力で、もう一つがローマ字入力であることが分かった。 ただ表示されるキートップの間隔が狭いので、押し間違えは常時発生してしまう。 両手の親指の頭のどの辺りで画面に触れるか覚えるというか慣れるというか、そんな必要性を感じるが、慣れればこれまでのPDAと同じように速やかな入力が出来るであろう。
ソフトバンクの3G接続と、自宅内での無線Lan接続を同時に設定し、通常は無線Lanでネット接続しているようだが、当然Lan接続が切れれば3Gでつながることとなり、パケット料金課金となる。 この辺りはパケット定額契約にしておかないと、翌月の請求額が心配な所でもある。
先日の週刊金曜日には、「ソフトバンク商法を語る」という堀江貴文の談話記事が掲載されていたが、孫正義という人物は商売上手というか、まぁ、あのにこやかな顔の表情に出ない部分が多くあると思え、ソフトバンク・フリークにはどうしてもなれない。 キャノンやトヨタについても同様に言えるのだが、一般消費者に対峙するような相手に利するのは本意ではないのだが、選択肢がないのであれば仕方ない。 ブラックベリーやWindows Mobileも面白さとか楽しさという点では遅れをとっているように感じる。 しばらくこのiPhoneを使ってみてから、JailBreak(脱獄)してみたい。 当分は遊べそうだ。