脳死を一律に人の死とし、本人が拒否しない限り臓器提供を可能とした「臓器移植法案」が前国会で通ってしまったが、実に節操がないというか国会議員の無精神性、無人格性、無宗教性に唖然としてしまった。 法案を通すにあたって、重症患者、それも小さな子供の命を守ることばかりが喧伝され、臓器を提供する側の人格を全く無視してしまっていたのであった。 この法案の裏には、医療技術の開発や薬剤投与による収益拡大をもくろむ医師会や製薬会社の意図が存在していると想像される。
人間の体は、心と身が一体となって生きているものであり、体の一部が機能しないからといって、全身を否定することはできない。 脳死したとされる患者から臓器を取り出す際に、異常な汗をかいたり暴れだすような状況になるらしい。 そのために鎮静剤を打ったりベッドに縛り付けたりして臓器を取り出すと聞いた。 つまり脳死と宣言しても、その人の体は生きているのである。 この移植法は医療行為による殺人行為であり、決して存在すべきものではない。 臓器を必要とする重症患者の存命を期待するより、その患者がいくら短い人生であっても、より良く生きるような精神的な支えをするのが人間の為せる業だと思う。
従い、自分(家族を含め)は臓器ドナーにならないため、ノンドナーカードを携帯し、その意思を示すことにした。 このカードは人類愛善会という組織で作成されているもので、お願いして送って頂いた。 上部組織は大本(教)という宗教団体で、その教義については全く知識はないが、死刑制度反対への意思表示など、自分の思考とは共通項が多い。
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