インドで、家のない人、病気で苦しむ人、食べるもののない人など、もっとも貧しい人々に温かい愛の手を差し伸べていたマザー・テレサの誕生日が8月26の今日で、今日は彼女の生誕百年にあたるとのことです。
オリヴィア・ハッセーが演じた映画が2005年に公開されたり、ドキュメンタリー映画も数多くあり、テレビ放送などでもマザーの活動の一片を見た方は多いと思います。 今年は生誕百年ということで、色々行事があったようですが、私は最近になってそれを知った次第で、残念ながら何も観ることができませんでした。
さて、先日、教会でいただいた小冊子の中に、「マザー・テレサの体温」という記事がありました。 看病のかいもなく死にそうな子供がいて、手の施しようもなく諦めていた所に、マザーが帰ってきて、その時の様子を記したものでした。
(前段略)
わけを聞いたマザーは、その子を抱き上げました。 もうすぐ死んでしまうかもしれないのでかわいそうだったのかもしれません。 しかし、マザーはずっと抱き続けたままで、時々その子に声をかけました。 もちろんその子は弱って死にそうなので、応えてくれません。
三十分ほどたって、周りの大人が「マザー、そんなに長い間抱いていると疲れますから、寝かせてください」と言うと、マザーはこう答えました。 「食事や薬がだめでも、わたしの体温をこの子に伝えたいのです」。
ここにこそ人と人との交わりの基本があるように思われます。 「人を思いやる温かい心」 - 現代人に一番欠けているものではないかと思います。 特に、今は子供が大事にされない世の中ですね。 幼い子供にスーパーなどでの出来合いの食事を与えたり、逆に食事の代わりに菓子類を置いたまま放置する母親がいるなど、現代の家には昔なら考えられなかったような、狂っていると言ってもいいほどの形相が垣間見えます。 でも、社会をよく見ると、マザーのような大きな規模ではないけども、色々働いておられる方はいるんですね。 今春、広島でお会いした河野美代子さんもそのお一人ではないかと思います。 子供が自分の足で立って歩みができるよう、正しい判断ができるように、手を携えてあげるのが親や大人の務めなのです。 子供の生きる権利をきちんと認めることも大事でしょう。
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