一昨年、3ヶ月間の韓国巡礼の旅に参加させていただき色々な体験や出会いがありましたが、その時の若者たちが地震と津波の被災地である石巻へ向かい、現地の人々を支援するというメールが届きました。 すでに先月、一週間ほど現地入りし、ピースボートの仲間達と一緒に働いたそうで(次の映像はその時のもの)、今回は1ヶ月の長丁場で自分たちで支援活動を展開したい由。
調理道具や食材など炊き出しなどに使う物が必要だとのことで、早速、我が家の戸棚を探し乾物類や調味料などを箱詰めし宅配しました。
そして、食事は出汁取りが一番大切だと、家内が懇意にしている伊勢のかつぶし屋「まるてん」さんに小袋入りの削り節を送ってもらおうと電話をすると、何と今日から日本橋タカシマヤの催事(春の味百選)に出店すると東京に来られているとのこと。 今日、家内は日本橋の売り場へ行き、被災者支援に使うと説明し、商品を送付してもらおうとしたら、若者の救援活動に使うのならと たくさんの商品を寄付して下さった由。
一人ひとりの温かな想いが被災者支援につながっているんですね。 住まいも財産も、家族も収入の手立ても無くしてしまった被災地ですが、その苦しみを共有し、共に働き、心を一つにしている姿を互いに認め合うことで、人間ってまだ捨てたもんじゃないとか、日本人だって頑張れるんだという気持ちになって勇気が湧いて来ました。
ただ、救援活動が一巡してボランティアが去り、生活の見通しがある程度ついてくると、やはり持てる者と持たざる者との違いを意識するようになり、精神的な二次被害に遭う方が多いと聞きます。
国は、これまでのような棄民政策をやめて、被災者の生活の立て直しが出来るまで手厚く援助の手をのべるべきだと思います。
さて、昨日掲載した、ドイツ気象庁が発表した福島原発を中心とした風向きのアニメーションgifですが、幸いにも予想通りにはならなかったようです。 このサイトのトップページは、日本の原発事故の状況を適時掲載しているようで、この風向き予想はそれなりに我々にも参考になると思いますが、ただドイツ語表示ですので内容が分かりません。 そこで、Google Chromeで本サイトを開くと、ドイツ語 -> 日本語翻訳の表示が出ますので、だいたいの内容を把握することが出来ます。
日本の気象庁も、放射性物質拡散に関する注意予報を随時発表することになったそうですが、 気象庁のページにはその表示が見つからず、ひょっとしたら環境防災Nネット(原子力防災ネットワーク)のことを言っているのでしょうか? こちらには、都道府県毎の放射線量の数値表示はありますが、我々一般人が放射性物質を回避する意識を強めるという点では、ドイツのように時間経過に応じた拡散予報のアニメーション表示の方が分かりやすいと思います。
ロック歌手の忌野清志郎さんが2年前に亡くなった時、当ブログでは「ぞうのバパール」という記事を残しましたが、清志郎さんは、「SUMMER TIME BLUES」という歌の中で、「原発なんてイラネエー」って我々に伝えていたんですね。 原発が危険なことを承知していながら、その存在を否定するための一歩を踏み出さなかった我々にも、今回の原発災害に対する大きな責任があったように思います。 経済優先のなれの果てが、今回の地震・津波・原発による被災であったことを心に焼き付けたいです。
最後に義援金のことですが、下段の記事にもあるように、義援金はその組織の口座にためられ、適時支払われるということですが、組織の運営費に使われることも認められており、そんなことを考えると、一人ひとりの善意がオブラートに包まれ、どこかに消えてしまうようにも感じられます。 これは日本ユニセフや日本赤十字社など大きな組織に共通していることだと思います。(NHKや新聞社などが実施するものも結局は日本赤十字などへ行くので基本は同じでしょう)
従い、私は活動目的がはっきりした団体に寄付することにしています。 例えば、国境なき医師団 や世界の医療団、あしなが育英会、キリスト教会や仏教寺院関係できちんとした目的をもって活動している団体など。 何に使われるか見える支援を我々はしたいのです。
◯「必要以上の募金、他国への支援に」 日本ユニセフ協会方針に異論も
◯東電に天下り年収1860万円の元原発官僚 ただいま雲隠れ中
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