忍路のハーモニクスヒーリング二日目は、まず朝の散歩から始まった。 それほど広くない忍路湾を半周してから岬の先端へと歩を進める。 向った先は竜ヶ岬。 途中、ロープをつたって降りると、釣師用の魚場に降りられるそうだが、そんな危ないことは出来ない。 それでなくても崖下数十m(いや100m超?)なので高所恐怖症には少し難がある。
夜中はかなり冷えて寒かったものの、日本海から吹く風はおだやかであった。
海原を背に、玄さんゆみさんがツーショット。
アイヌの楽器ムックリを演奏する人がいたり、皆思い思いに岬にしばらく立っていた。
それから、平地に戻って朝の体操。 これも操体法によるもので、足踏みから始まり、丹田に気を溜め込む所作で終わった。
宿舎に戻る途中、それほど広くない忍路湾では、小さな小船がゆらりゆらりと揺れながら漁をしている。 あとで聞くと、アワビを採っているらしく、朝7時前に交渉すれば直に買えるらしい。 漁をしているのは目と鼻の先ほどの所で、濡れるのを厭わなければ海辺から入っていけそうであった。
もっとも、今回はソフト断食(プチ・ダイエット)の会だし、野菜中心の食事なので、手に入れたとしても口にすることはできない。
朝食は、キャベツ酵素ジュースを飲んでから果物のみを食した。 お昼までは、人間の体は排泄時間にあると、消化器官に負担にならない果物に限定するのである。 果物といっても、柿、りんご、キューウイ、洋ナシ、葡萄など、今の時期は果物が豊富で十分に満腹感を味わえる。
講義は、昨日の内容をより深く説明され、まず「息、食、動、想、睡、環」の6つのファクターが生きるために必要だと、その中で特に自分で管理できるものとして「息、食、動、想」に焦点をあてられた。
そして、綜統医学という視点らしいが、喉ぼとけの下にある胸腺、肝臓、脾臓、腎臓、仙骨、足裏について、それぞれの役割から、温熱療法の必要性を説かれた。 ただし、脾臓だけは温めてから飲料缶などで冷やし刺激する動作を3回続けるとのこと。
最後に、食と命のバランスシートから、何を食せば良いかを話された。 昨夜話されていた歯の本数から、
臼歯(穀類)20本 、 犬歯(肉類)4本 、 門歯(野菜)8本
穀:菜:肉の割合は、20:8:4 → 5:2:1 で、この食べ合わせが体にとって一番良いものだとのこと。 ハンバーグやステーキなどは体にとって良い割合でないことが、これからも分かる。
昼食は、キャベツ酵素ジュースで乾杯してから始まったが、ゆみさん特性の生のカシューナッツから作ったスープが大変美味しかった。 あとは生の野菜サラダのみ。 これだけでも十分満足感はある。
食と命のバランスシートから、食品を(体を冷やす)陰性と(体を温める)陽性とに、さらに(血が汚れ病気になりやすい)酸性と(血をきれいにし病気になりにくい)アルカリ性とに分けて、日々何を食していけば良いか、どういうバランスで食せば良いかを学習した。
基本的には、日本人の先祖が食して来た米と味噌汁を中心にした食事をすれば良いということになる。
食と命のバランスシートから(一部) 工場で作られる加工食品や動物性食品を中心とした食事では、体は酸性となり汚れた血液となってしまう。
人間の血液のPH値は7.4で、酸性食をとり過ぎていると、アルカリ分を補充するために、自らの骨を溶かしてしまうとのことである。
昨今、中高生が場所に関わらず座り込んでいる姿をよく見かけるが、彼らの偏食が骨の弱い体力のない体にしている証拠であろうし、若いサラリーマンが何の躊躇もなくシルバーシートに座り込み、年寄りが来ても席を譲る素振りを見せないのも同様であろう。
ハンバーガーやコンビニ弁当、ファミリーレストランの食事が日本人の体を蝕んでいることを、一般市民どころか行政の担当者すら気がついていない所に、日本人の食問題の深さを感じてしまう。
今日の暦から : 動脈硬化も肥満から