ここ数日、真っ白な霜がおりるような朝を迎えていますが、日中は温かく、小春日和と言っては言いすぎなような、ちょっと動き回ると初夏を思わせる気配があります。 11月も今日でおしまいで、明日からは「師走」。 どこかでどかっと雪が降る日があるのでしょうが、まだまだそんな雰囲気に浸れない「霜月」を終える今日でした。
昨日、周辺の直売所をたずね霜に傷められていないような野沢菜を探したのですが、今日は家内は野沢菜漬け作業に頑張っていました。 この時期になると冷たい風が吹いて、手がかじかみ辛さを感じるのですが、最近では温かい陽に加え、湯で洗い流すことを覚え、今日は冷たい風も無く野沢菜漬け作業を灘なく終えていたようです。
以前は、昔の方法と同じように野沢菜を漬けていたのですが、我が家は出入りが多いため、折角作ったお菜漬けを駄目にしてしまうこともあって、ここ数年切り漬けをしています。 本来なら塩を多く、それも日にちを多くおくのですが、我が家の最近の方法は、醤油やみりんを多く加え、即席漬けに近いものです。 でも、「○○の素」と称して添加物の多い漬け素がスーパーなどで多く売られていますが、我が家ではそういうものは一切使いません。
漬けた野沢菜は日が経つと味が濃くなり舌に合わないことがよくあります。 そういった時でも、我が家では細かく炒って佃煮のようなふりかけのような食材に変えます。 お握りにしても大変美味なのです。 翌年春先になって、どこからともなく酸っぱいような野沢菜が我が家に届くことがありあますが、それは嬉しい限りなのです。 祖先の知恵を無駄にしない心、そういったものが信濃町の財産だと思うのですが、そこまで認識されておられる方がどれだけ居られるのか、やっぱりどことなく気になります。
下の写真は今干している大根葉。 八百屋さんでも捨てられるような大根葉ですが、我が家ではこれを佃煮の素材にしたり、干して保存食としたり、体を温める入浴材にも利用するのです。 黒姫に来たからこそ知った先人の知恵が今でも息づいているのです。
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