町長選挙も終わって静かになったような信濃町ですが、選挙結果について色々取り留めの無い話が飛んできて、町政の改革や新生・信濃町への町民一人一人の意識というものがまだまだ十分でないように感じられています。 でも、後援会の集会で以前に公職につかれていた方々の格調高いお話を聞いて、実に素晴らしいというか感動したのでした。 信濃町に家があるというだけで全く関係のない私が、今回、勝手に候補者の応援記事を記してしまいましたが、そのおかげで人間味溢れ弁舌爽やかな方々を知ることができ、本当に良かったと思っています。
こういう応援が許されるものか、法的に問題ないのか、そこら辺もきちんとした精査すべきでしょう。 ただ色々聞こえてくる話の中に、「俺は大学出だ」とか、「アイツはタヌキ似だ」と揶揄するような言葉がたびたびあり、その方々の人格や品性を疑うものでした。 我々が進学しようとした40数年前から、駅弁大学という言葉がありました。 肩書きだけの大学出なんて全く意味がなく、中卒だって高卒でだっていいのです。 どれだけ崇高なビジョンを持って、人と人との関わりをいかに大切にするかという気持ちを持ち合わせているかが大事なのです。 総理大臣になった田中角栄さんは高等教育を受けていなかったし、作家の松本清張さんは高等小学校しか出ていないのに数多く作品を世に出されていました。 崇高な理念を持ち、聡明な判断が出来ることが我々には求められていると思うのです。
さて、23日(火)~24日(水)、富山市で行われた「氷点」朗読公演ツアーに出かけて来ました。
三浦綾子記念文学館がこの9月に実施した旭川での「塩狩峠ツアー」に参加して、三浦綾子さんの著作を読む読書会の存在を知り、主幹されている森下辰衛先生のとめどもなく流れ出て来る解説に感じ入るものがあって、先日東京都内で行われた読書会に出席し、更に今回富山ツアーにも出かけたのでした。 富山は黒姫から160km位の所で、ノンストップであれば2時間程度で移動できる場所でした。
会場は、富山・鹿島町教会で、現在は新しい建物になっていますが、1881(明治14)年にアメリカからの宣教師が開いたものらしく、歴史は120年を越えているとのことでした。
中村啓子さん朗読の「氷点」CD発売記念として今回朗読公演が実施されたものでした。 松原葉子さんのリードオルガン演奏とともに、公演が行われたのですが、私は睡眠不足もあってボーっとしてしまい、残念ながらあまり記憶に留まりませんでした。 でも当日の夕食時に行われた感謝会、そして翌日の「氷点」読書会でも色々な方々のお話や気持ちを聞くことが出来て、本当に有意義な二日間でした。 特に、三浦綾子さんの初代秘書をされた宮嶋裕子さんのお話も素晴らしいものでした。
三浦綾子さんの二代目の自宅を新築する時の上棟式で、宮嶋さんは「この家を私物化しないように」と祈ったそうで、たくさんの人が集う場になってほしいという気持ちで、綾子さんもその言葉をよく覚えていて、機会あることに話されていたそうです。 黒姫の我が家も同じような気持ちで建て、この20年間、息子の友達をはじめたくさんの人が来られ、楽しい時間を持ったものでした。 開放された家には、人と人との豊かな関わりが生まれるのです。 宮嶋さんの言葉に通じるものがあり、そして「初めの一歩」に気付くこと、「一言多く、一歩前へ」の心が大事だという言葉にも合点するものがありました。
町長選や「氷点」富山ツアーともども、人との縁を感じるもので、心豊かにしてくれるものでした。 ただ、富山市は薬売りとます寿司がメインで、訪ねる場所もなくそのまま帰って来ましたが、直江津の魚市場・魚勢に寄りました。 年の暮れになるとたいそうな賑わいがある魚市場なのですが、先日は大変空いていて、「いなだ」の種類らしいのですが、年配の方がハラワタを出して刺身用におろし、調理方法なども詳しく説明してくれ、家に戻って教えていただいた通りに調理すると大変美味しく、諸々、実に豊かな数日をこの所過ごしています。
三浦綾子作品の朗読CDは、「氷点」以外にも「道ありき」、「塩狩峠」があるそうで、CD1枚に収まる程度に纏めているものの、作品の主旨を損なわないよう森下辰衛先生が構成・監修されているそうです。 販売先はHarvest Time Ministries
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